2018年12月1日(土)雪組宝塚大劇場公演。
午後の阪急交通社貸切公演を観劇しました。

昨日の投稿の続きです。
以下、今回の公演第2幕で気になったこと気づいたこと感想を書いていきます。


第2幕

第3場Bエリックの物語

咲ちゃん(彩風咲奈さん)演じるキャリエールがエリックについてお話します。ファントムのお母さんの若かりし頃を朝月希和さんが演じます。きぃちゃん(真彩希帆さん)に寄せたお化粧で、望海風斗さんファントムがクリスティーヌに母を重ねることに無理はないです。


第5場B森

赤い衣装のエリック。コートを着てないから華奢さが目立ちます。髪が長いから私には可愛い女の子に見えてしまいます

裏切られる場面は分かっていても切ないです。

装置が凝っていて、哀しむエリックが作り物の森を勢いでちょっと壊してしまうと全体が崩れ落ちます。客席にエリックの世界の崩壊がビジュアルでも伝わります。


第7場オペラ座 舞台

咲ちゃんキャリエールの見せ場です。

1幕では眉毛を八の字にしてやっぱり咲ちゃんかわいいと思ってましたが、いややっぱり咲ちゃんは素晴らしいジェンヌさんでした。まずちゃんとエリックのお父さんに見えます。声も落ち着いた低い声、仕草も年齢からちょっと重く表現。ダントンのときのように体格が良いから重いともまた違う表現で、咲ちゃんはお役によって全く違う顔を見せてくれます。毎回驚きます。

タカラヅカニュースで望海さんが仰っていたとおり、咲ちゃんの形をした愛が歩いていました。振られたばかりのエリックが少しすくわれます。もう私の周りは全員泣いていました。


第8場オペラ座 舞台(エピローグⅠ)

彼女は僕の顔を見たんだ、彼女は僕のものだ(違ってたらすみません)。キレてる俺様なセリフを吐く望海さんが大好物です。

エリックが鎖に捕まってキャリエールが撃つまでが、こんなに長かったかな?と思いました。

エリックがクリスティーヌに寄りかかって倒れるところ、クリスティーヌのスカートがフワっとなって綺麗なのですが、実際は痛いことになってないか心配です。


フィナーレ
第10場AフィナーレA

翔くん(彩凪翔さん)が華やかな水色の衣装で下手花道からせり上がります。娘役さんを引き連れて歌うので、プレイボーイなシャンドン伯爵と重なります。


第10場BフィナーレB

パリっぽい配色の華やかなロケット。真ん中の縣くん(縣千さん)は、娘役になることに躊躇ないような思い切ったダンスで、見ていて楽しくなります。


第10場DフィナーレD

仮面も傷もつけていない望海さんが登場。美しいお顔を拝みます。

男役群舞。劇中の曲を明るくアレンジしていました。個人的には1幕冒頭のダンスのような切ない激しいのが欲しかったです。でも悲劇で受けたダメージを癒す為にはこれがベストなのかも。客席想いのフィナーレになっています。


第10場EフィナーレE

望海さんがにこやかに「パリのメロディ」を歌っています。劇とのギャップにまだついていけないですが、でもこんなに明るくなって良かったとも思ってしまいます。

宝塚らしいショーになっています。今までのファントムと違ってこんなしっかりとしたショーをやるのは、もしかして劇が短かったのか?と思ってしまいます。

メインの方々が銀橋で歌います。最後に銀橋に出てきた組長の梨花ますみさんと、陽向春輝くん。梨花ますみさんはこの公演を最後に雪組から専科に異動です。陽向春輝くんは退団です。最後に銀橋でソロを貰えてよかったですね。宝塚の温かさを感じます。陽向くんらしい明るい笑顔が印象に残っています。


第11場フィナーレF

望海さんが階段で歌われます。望海さんが見守る中、中央からきぃちゃんがせり上がります。(私のなかでは)僕のものになったクリスティーヌを導きつつデュエットダンスが始まります。銀橋に出てから二人で何かお芝居されているように見えましたが、今回前の方に座ってたので見切れてよくわかりませんでした(泣)。銀橋にお出ましだったのにオペラを使ったのが敗因です。次回は全体を観たいです。



雪組ファントムは花組ポーと同じように、ファントムの役者が揃って上演された印象です。今回はメンバーが揃っただけでなく、映像、大道具など最新されて物語が分かりやすく、美しい世界に没入しやすくなっています。


宝塚のファントムは演目としても大好きです。

登場人物が全員純粋だけれども、癖が強くて悪人です。

ファントムのエリックは、純粋過ぎて断捨離が激しく、いらない人間はためらいなくどんどん殺します。

キャリエールは信仰心が強く慈悲深いですが、家族に無意識に冷たいです。浮気したり、子供を地下牢に少なくとも20年くらい閉じ込めたり。

クリスティーヌは純粋で世間知らず。心のままに行動して相手を傷つけます。

シャンドン伯爵はプレイボーイ。また、才能の持った子が現れたらすぐにいなくなってしまうでしょう。才能を見出す能力は、文化の発展や保存に貢献できるので、貴族としては素晴らしい能力です。

カルロッタは自分が大好きでキュート。でも自分を脅かす者に対して、計画的に罠を仕掛ける頭脳を持っています。

などなど、ひどい人たちばかりですが、それぞれが純粋無垢で大きな愛を持っていて憎めません。

ファントムに出てくる愛は神の贈り物(才能、子供、運命)に対するものです。愛は大きくてもいびつであったり、偏ったり。そんな完璧ではない登場人物たちがリアリティをもたらします。

それに対して素晴らしい楽曲が私達を夢の世界へ、暗い世界に希望を見せてくれます。登場人物達も私達客席と一緒に歌を聞く場面があります。1幕のHomeと、ビストロの場面です。舞台と客席が一緒になって驚き、美しさや希望を感じる場面です。客席も登場人物と一緒に美しいと思えるのは、トップお二人の天使の声のおかげです。


うだうだと書きましたが結論、今回の雪組ファントムは人も物語も舞台装置もすべて揃った素晴らしい作品です。

DVD、Blu-rayだけでなく、公演CDも出たら即売り切れそう。私も狙ってます。

そして雪組さんに感謝です。最後まで読んでくださってありがとうございましたm(_ _;)m